荒井教授の研究成果である、「声のしくみ」を説明する声道模型がエストニア国立博物館に展示されています。
エストニア語の啓発活動の一環としてエストニア語の9つの母音の声道模型を制作することとなりました。
体験展示には9つのふいごが設置されており、その上にそれぞれクラリネットのリードのような振動体と筒状の模型が連結されています。足でふいごを踏むと管を通して筒へと空気が送られ、筒の入り口にある振動体が振動し、それが「声の源(音源)」となります。母音によって異なる筒の形状を目で確認しながら出てくる音の違いを体験できるようになっています。
荒井教授は、「世界には様々な言語があり、民族のアイデンティティを形にするという側面でも私が長年取り組んできた『声道模型』の研究が活かされることに新たな応用の可能性を感じています
Distinguished Lecturerとして各地を訪問し現地の方々と話をすることで、少数民族やその地域でのみ話されている少数言語がたくさんあることを改めて知りました。展示や講義を通じて、多くの方々に声の仕組みやその大切さについて学んでいただくとともに、言語とダイバーシティについても一緒に考えていきたい」と話しています。
上智大学のHPにも本ニュースが掲載されています。
(2019/06/06 更新)